ライフ・イズ・ビューティフルの作品情報・感想・評価・動画配信

ライフ・イズ・ビューティフル1997年製作の映画)

La vita è bella/Life is Beautiful

上映日:1999年04月17日

製作国:

上映時間:117分

ジャンル:

4.2

あらすじ

「ライフ・イズ・ビューティフル」に投稿された感想・評価

クワン

クワンの感想・評価

4.6
人生は美しい。彼がそう言うのであれば、私はそれを信じよう。明日死ぬかもしれない極限状況で、それでも人生は美しいと言えるだろうか。この作品は、そんな究極に悲惨な状況でも、豊かな想像力を広げて、愛する家族を守り抜いた一人の男の物語。

「おもしろき こともなき世を おもしろく」と詠んだ高杉晋作。
「うつくしき こともなき世を うつくしく」を体現した主人公グイド。
寓話であるけれど、この奇跡の物語は、私の人生の指針にしたい作品だ。

前半はマジカルなラブストーリー。ユダヤ系イタリア人のグイドは、ある女性ドーラに出逢い、持ち前のロマンティックさ、ユーモア、そして純粋さで彼女の心をとらえて、傲慢な婚約者から奪還する。そして息子が生まれ、幸福な家庭が始まるまでは、彼の機関銃トークとテンポの良い展開で、笑いながら、心が躍る。

後半は一転、生まれた息子と愛する妻との幸せな生活も束の間、強制収容所に連れていかれ、絶望と死の恐怖に覆われる。そこで、彼は収容所生活がゲームであるかのように息子に信じさせることを思いつく。ドイツ兵の通訳シーンなど笑えるシーンはあるものの、そのあまりの現実に彼の持ち前の想像力でどう切り抜けていくのかハラハラしながら見守っていく。そして、クライマックス、スピーカーで妻にメッセージを伝える場面は深く心が揺さぶられた。

グイドは決して取り立てて頑強な男でも、聡明な男でも無いかもしれない。でも、恐ろしい現実の中でも、決して奪われない強さを誰よりも強く持っていると思う。人を愛する気持ち。希望を抱く事。想像をすること。それは誰にも奪えない人間の尊厳で、私はそれこそ美しいと思った。前レビューの「アメリカン・ビューティ」の美しさとは何か?という問いの一つのアンサーがこの作品だと私は思っている。彼は、自分自身で創作したファンタジーの世界へ息子を逃がすことで、人生が生きるに値するものであることを証明しようとする。真実が美しいのではなく、美しい想像を真実にしたのだ。絶望の中の希望は想像力の中だけでしか生まれ得ないことを教えてくれた。

監督・脚本・主演の3役を兼ねたロベルト・ベニーニは、まさしく「イタリアのチャップリン」と言われる程に、この寓話を限りなく素晴らしい作品に仕上げている。ホロコーストをコメディも取り入れて描く勇気と覚悟も凄いが、ユーモアとロマンティシズム溢れる前半から人間の尊厳の美しさとクライマックスの奇跡に至るラストまで、そのストーリーテリングは見事。役者としても笑いと悲哀を見事に表現し、アカデミー賞主演男優賞を獲得、授賞式で会場の椅子に飛び乗って、喜んだ彼に会場全体がhappyになった瞬間を覚えている。

どんなに残酷で苦悩に満ちていても、人生はそれでも美しく、生きるに値する。そう、息子に伝えることは、自分にできるだろうか。現実も事実も真実も、時として美しいとは言い切れないかもしれない。そんな時にでも、現実が美しいのではなく、美しいものが真実だと言い切れるだろうか。

美しいとは何かをテーマに「アメリカン・ビューティ」のレビューをしたが、やはり外形的な美しさを超えて、真実に辿りつくのに時間が掛かった。「ライフ・イズ・ビューティフル」では、美しいものを探しように無い悲惨過ぎる現実の中で、家族への愛情と一縷の希望を見つめ抜く想像力で克服し、「美しい人生」を自らの手で築き上げていく。

自らの愛で、魂で、想像力で、美しい人生にしていく。現実が美しいか、どうかは関係ない。美しい魂と生き方がそこにある。ここが、この作品が、「ライフ・イズ・ビューティフル」というタイトルに負けることなく、人生賛歌の金字塔であり続ける所以だと思う。

この作品で1000レビューになりました!大好きな映画だということもありますが「ライフ・イズ・ビューティフル」は人生の指針ともなる私にとって大きな映画だから、最初からあなたに決めてました、という選択です笑 

特に、この映画が寓話だからこそ、人生の指針になり得ると思いました。グイドの経験した究極的状況を体験する人は少ないでしょうし、私ももちろん人生で訪れて欲しくないですが、現実をじっと見つめた時に、一生、楽しいことだけでは済まされない。辛いことも、苦しいことも、悲しいこともあります。愛する人の死、仕事や経済上での困難、そして人生最期の瞬間は、誰にでも訪れます。そんな哀しみの瞬間や過酷な状況に陥っても、それでも人生は美しい、という前提で生きていきたい(そう思えない自分がいても)その想いで息子たちにも接していきたい。これは予感に過ぎないのですが、死ぬ瞬間には全てがほどけ、人生は美しかった、、と気づくような気がします。なら、彼のように、今から信じてもいい、たとえ、現実が時にそうでなかったとしても。

filmarksを初めて10か月が経ち、映画を愛する多くの方々との交流で、映画を観る楽しみが倍増しただけではなく、映画を通して、自分はいったい何が好きなのか、何に心を奪われるのか、何を大切にしていきたいかが、より深く感じれるようになりました。

おそらく映画を観る楽しみは80歳くらいまで行けると思います。私であればあと40年も楽しめる(笑)私はこれまで3000作くらい観てきていますが「案外、少ないわね」と私に呟いた母は、77歳で1万作以上観ています。WOWOW開局以来、録画して見続けて、毎月、映画雑誌「スクリーン」楽しんでます(笑)血筋かな。私はレビューも意識がハッキリしていればそんな年になっても書けるかも(笑)途中でレビューが途絶えたりすることはあっても、できるだけ長く楽しみたいです。やはり映画は、希望や元気や勇気や愛を与えてくれる存在。それはいつかきっとお爺ちゃんになっても変わらないと思います。だから映画は一生の付き合いですよね。

filmarksもまた人生の旅のひとつだと思ってます。これからどんな発見や驚きや感動があるのか、感性の旅がどこにいくのか楽しみです。そして、いつも交流させて頂いているフォロワーの皆様、本当にありがとうございます。これからも映画を通して、多くの発見と皆さまとの交流を益々楽しみにしています。今後ともにどうぞよろしくお願いいたします☆彡
ナチスの支配下にあって苦しいはずのグイドがずっとずっと小さい息子を楽しませようとしている姿がなんとも涙を誘う。。
何回見ても泣ける、本当に大好きな映画です
MioHamada

MioHamadaの感想・評価

4.8
かなしいんだけど、かつてなく使命を果たし抜いてる。
前半からは予想もつかない後半だけど、この構成だからこそメッセージはしっかり受け止められつつ気持ちをどん底に突き落とされないで済む。
最近みてるもの、思いがけずユダヤ迫害ものが多いな、歴史を伝えるのも映画の大きな役目だよなあ
you

youの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

観るまでは、とある田舎町の幸せな家庭を描いた平和な物語だと思っていた。暫くは、口の上手いイタリア人が美女を略奪して何だこの話はと思っていたが、気づけば強制労働の描写に変わっていた。幸せな生活から一転、暗澹たる過酷労働の生活へと変わった。
ナチスやアウシュビッツ、ユダヤ人といった表面上の知識や言葉しか知らなかったのだが、目を背けたくなる事実がそこにはあった。また、ヴィクトール.E.フランクルの「夜と霧」を観賞後に読んだのだが、映画通りの過酷な内容であり、現代社会がどれほど恵まれているかを認識させてくれる作品であった。
なんで戦時中にLPがあるんだ
   
2020.5.31
扇

扇の感想・評価

3.5
昔に一度見て感動してまた再鑑賞。
序盤の主人公のあまりのウザさに白目を剥いてしまい「もうダメかも、、」と感じた上に、ホロコーストの知識が増えた今では「気持ち一つだけでなんとか出来るほどホロコーストはヌルくない」とか頭をよぎったが、、
やはり見始めると引き込まれてしまう。不思議と悲劇の重さの分だけ喜劇性を濃くしたのがバランスよく機能してるよう。じゃないと辛くて見れないかも。

ロマンス部分は好きなんだよね。ニコレッタ・ブラスキが何か言いたげな顔で花の奥に消えて、子どもが出てくるところは記憶に強く残る。
ai

aiの感想・評価

4.0
厳しい現実の中でも、子供に夢を。
コミカルで優しい父。
ロベルト・ベニーニならではのキャラ。
とは言え、リアルな歴史を考えると、切な過ぎるストーリー。
EriKaneko

EriKanekoの感想・評価

5.0
名作中の名作…

いつ観ても泣ける。人生で一度は観て欲しい作品。

ナチスの強制収容所、ユダヤ系イタリア人の主人公は、やっとの想いで結ばれた妻と愛する子供を不安にさせないように、連れて行かれる際も収容所でも、これはゲームなんだよと子供に教えたり、妻には曲をながしたり…
彼の、子供への愛、妻への愛がとても大きくて、素晴らしかった。

ナチスのものを観ると毎回心が痛いけれど、時が経っても語り継がれていくべき。2度とこのような事が起きないために…
像向日葵一样鞠躬 你是侍卫 不是下人
花嫁の逃亡
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ロマン

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