こうみ大夫

あの夏、いちばん静かな海。のこうみ大夫のネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

歩く、という北野映画の演出の凄さをこれでもかと魅せてくる作品。ただ歩いてるんじゃない、北野映画の歩きなんだ、と。
あぁたしかに写真を撮られる時、人は何を考えるんだろうか。あぁたしかに好きな人のために服をたたむんだろうなぁ。些細な気持ちというものを凄く丁寧に、優しく拾い上げるたけしの観察眼が素晴らしい。これだけスターな人なのに、どこか死と隣り合わせで、今にも消えてしまいそうな人や思い出を大切にしてる。大きく見せてるけど、本当はシャイと言われる所以はここなのだろう。
こうみ大夫

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