ナリキヨ

あの夏、いちばん静かな海。のナリキヨのレビュー・感想・評価

4.5
映画や音楽、そういうカルチャー全般に関して、やはり詩的であるということはとてつもなく大事なのではないかと思う。

詩的であるというのは言葉の意味だけではなく、情景や音で、どれだけ感受性を間接的に揺すぶられるか、どれだけそれぞれが個人的な感情を抱くか、その距離のとり方が芸術の本質だったりするんではないかとさえ思いました。

とはいえ本作は小難しい話なんてことは一切ないってのも魅力的で

なのにワンシーンワンシーンがじわじわと、滲むように心に来る、その波の音で引き立つ静けさに泣きそうになるそのバランスがたまらなく愛おしい作品です。
ナリキヨ

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