幕のリア

ゼイリブの幕のリアのレビュー・感想・評価

ゼイリブ(1988年製作の映画)
3.8
本日、会社で一斉にPCが新機種に交換となった。
フリーズしまくりだったのでありがたい。
最近疲れ目が激しいし、新しい台はどうにも使い勝手が悪いし、社外に持ち出せるようノートサイズにしたため、前より見づらい。
先輩に貰って使ってなかったブルーライトカットメガネをかけてみた。
オーノー!
弊社ガイコツだらけでした。
前から知ってたけど。

公開当時以来の鑑賞。
当時はアホなB級として周りに知ってる人も殆どいなかったのだが、知らん間に映画秘宝的な持ち上げられ方で目出度くカルト扱いにちょいと違和感は感じていた。
昨年のリマスター上映にはどうもスケジュール合わず、ようやくスクリーンでの再会。

さて、ロディ・パイパーのファイト。
ラフファイト主体のヒール時代が長いレスラー故、技のレパートリーは豊富とは言えない。
相棒フランク含め、パンチキックの他に繰り出されたのはクローズライン、ヘッドロック、抱え込み式バックドロップ、アトミック・ホイップ、サイド・スープレックス、そんなところだ。
例のシーンの長さは、さほど気にならず、パイパーがどのようにアイディアを出したかは不明だが、試合運びとしては少々しょっぱい。
ただ、殴り殴られの攻防は、MSGで会場奥にまで届けられるモーションとバンプの大きさが充分で唸らされるムーブだと思う。
ヒールレスラーならではのセリフ回しも型にハマった耳心地の良さは流石だ。

年間かなりの試合数をこなす一流レスラー。
当時はベビー転向後に、あの暴走狼アドリアン・アドニスらと抗争を激化。
ベビー転向を機に本作に出演し、一気にスターダムを駆け上がるはずだったろうが、そりゃ無理だろ、こんなユルユル映画じゃ。
エンディングのキレは抜群だったが。

本作出演後、まもなくリングに復帰し、その後も第一線を張り続けたのには感服する。

そいや、ロディ・パイパーは"パイパーズ・ピット"というインタビューコーナーを持っており、一方のアドニスは"フラワー・ショップ"というこれまたインタビューコーナーを持っていたらしい。
そっからの抗争となったはずで、さぞ場外含め"一流の茶番"を繰り広げていたはずで、こちらのリマスターをお願いしたいくらいだ。

最後に、
ーエイゼンシュタインに本作を捧ぐー

2019劇場鑑賞8本目
幕のリア

幕のリア