不倫カップルを呪うべく、裏切られた妻は丑の刻参りを行う。その呪いは時空を超える...。原作としての能の舞台、平安時代、そして現代が並行して描かれ、時に入り混じる様がクール。思わずイライラしてくるような、しつこい呪い描写も良かった。徐々に乙羽信子の呪い装備が強化されていく様にはワクワクさせられた。
しかしながら、会話劇が微妙なコメディ調で進むところで不気味さが冷めてしまうように感じた。これは能にある滑稽な感じを意識したのかもしれないが、映画全体の雰囲気がまとまらない印象になっていた。
ほとんど進展らしいものが無く、描かれる動作が単調なので終盤になると退屈に感じてしまった。
フラワーメグさんの体当たり演技が凄かった。