七沖

ラ・ワンの七沖のレビュー・感想・評価

ラ・ワン(2011年製作の映画)
3.4
〝インド映画、NEXT LEVELへ〟
これはインド版『ターミネーター2』だ。
少年を殺そうと追いかけてくるラ・ワンから、Gワンが守る。Gワンは徐々に学習しながら人間らしくなる。少年はGワンに父親の面影を見る。ラ・ワンは色々な人間に外見を変えられるなど、観ていて不安になるくらいT2との共通点が多い。
だが…あのT2がつまらないわけがない! ギャグあり、ダンスありのインド版T2、それが『ラ・ワン』なのだと思う。

ゲーム開発者のシェカルは、ヒーローよりも悪役が好きな息子プラティクのために、ヒーローのGワンになって最強の悪役ラ・ワンと戦うバーチャルゲームを完成させる。喜んでゲームをプレイするプラティクだったが、自己成長するラ・ワンはプラティクを殺すために現実世界に現れて…というストーリー。

序盤は観客を試しているかの如く退屈だったが、ラ・ワンとGワンが現実世界に現れてからはラストまで一気に観ることが出来た。予告編でも使われている、車を吹っ飛ばしまくるバトルシーンは爽快。Gワンが登場するとかかるBGMがなんかクセになる(笑)。
アクションがもっさりしているのと、CGの丸出し感が強いのがちょっと残念。

『ロボット』のチッティが突然登場して、周囲にいる人たちが「チッティ」という役名じゃなくて「ラジ二」と本名で呼んじゃうくらい興奮しているのに笑った。

インドのハチャメチャなアクション映画として普通に楽しめる。ラストはT2と違ってハッピーな終わり方をするのも良かった。
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