チキン女郎

ロープのチキン女郎のネタバレレビュー・内容・結末

ロープ(1948年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます


実際に起きた事件を題材に、全編をワンシーンで繋げ、映画内の時間進行と現実の時間進行を同じに進めながら描いた実験的作品。

マンションの一室だけでストーリー展開され、ロングテイクで撮ってるので演劇を見ているような感じですね。リアルタイムを表現するために後ろの空の背景の色が刻々と変わっていくのが印象的。

ストーリー展開は単純明快で、部屋に隠した死体が見つかるか見つからないかどっちだ?という話です。こっち側(鑑賞者)は犯人も死体の場所も分かっているので共犯者の気分になり適度にハラハラしますね。
最後に優秀な人物は劣った人物を殺してもいいという理論は批判されるんですが、この映画は戦後まもなく作られているので、これはナチスへの批判だと思いましたね。
それにしても教授の警察の呼び方ワイルドすぎやろ。