母をたずねて伊勢志摩へ 第39作。
本作の寅さんは少年と母親捜しの旅に。
別れ時、涙する少年を説き伏せる “渡世人” 寅次郎の台詞が切ない。
18作で「人間は何故死ぬのでしょうね」
マドンナの問いに見事応えた寅次郎は、本作でも悩める満男に問われる。
「人間は何のために生きてんのかな？」
さらに「働くってのはな、博みたいに女房のため子供のために額に汗して真っ黒な手して働く人たちの事をいうんだよ」…等、名言も多く “ 燃えるような恋をしない寅さん ” もまたよろしい。
当時の劇場パンフレットを紐解くと山田監督の夢が演出ノートに記されている。
― チャップリンの『キッド』を寅さんシリーズに置き換えてみたい ―
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#646/2006 1996/11/23 1987/映画館
