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男はつらいよ 寅次郎物語のtakakageのレビュー・感想・評価

男はつらいよ 寅次郎物語(1987年製作の映画)
4.0
第39作。いやーー!よかったなぁ。今作の寅さんは寅さんの良さがもう全部出てた!渋い。渋すぎ。渋さがすぎる。自嘲的にヒデを説得するシーンが涙なしでは観れない、、、珍しく恋愛要素少なめやけど、マドンナの秋吉久美子が色っぽかわいいのに、こう、寅さんをたぶらかすような悪さがなく、絶妙によかった。地元の関西がロケ地なのもうれしい。

みつお、ビデオ見るか?裏ビデオ(源公)
これ、お前の子か?うわー、かわいそうに。将来が見えたようなもんだ
よーしみんな、吉報を待ってろよ!
奥さん、しばらく!ちょっと急いでますんで
俺ベッドってのはダメなんだ。な。それと、小さな風呂、腰掛けうんち、全部ダメなんだよ
たった一度の人生を、どうしてそう粗末にしちまうんだ、え?
なに、てめえのこと棚に上げてる?当たり前じゃねえか!そうじゃなきゃこんなこと言えるかい、ったく
だから生き物飼うの嫌なんだ
礼を言われるようなことはしてねえよ。名付け親として当然のことをしたまでよ
ヒデ、いいか、よぉく聞くんだぞ。おじさんはな、お前のあのろくでなしの親父の仲間なんだ。いい歳をして、おっかさんの世話も見ねえ、子供の面倒もみねえ、そんなお粗末な男に、お前なりてえか?なりたくねぇだろ、ヒデ。だったらな、このおじちゃんのことなんかとっとと忘れて、あの母ちゃんと二人で幸せになるんだ。わかったな?わかったら早く行け。
仏さんが寅の姿を借りて、その子を助けられたんでしょうなぁ(御前様)
兄みたいな愚か者が仏様だなんて、バチが当たりますよ御前様(さくら)
私みたいな中途半端な坊主なんかより、仏様は寅の方が好きかもしれん(御前様)
あれ(源公)は愚者以前です(御前様)
へへ、冗談じゃねえや、仏に好かれたっていい迷惑だ。今度お参りしたら言っとけ。そっちがその気でもこっちは愛しちゃいねーよーって
働く?はっ、何言ってんだおめー。働くっていうのはな、ひろしみたいに、女房のため、子供のため、額に汗して、真っ黒な手して働く人たちのことを言うんだよ。俺たちは口からでまかせ、インチキくさいものを売ってよ、客も承知でそれに金払う、そんなところでおまんま頂いてるんだよ
→お兄ちゃん、そこがわかっていながら、、
→そこが渡世人の辛えところよ
失恋でもしたか?セーラー服の乙女に
おじさん、人間ってさ、、
→人間?人間どした?
→人間ってさ、何のために生きてんのかな?
→うーん、難しいこと聞くなぁ。ええ。うーん、なんていうかな、ほら、あぁ、生まれてきてよかったなぁ、て思うことがなんべんかあるじゃない?ね?そのために人間生きてんじゃねえのか?そのうちお前にもそのような時が来るよ。ん?ま、頑張れ!
いいいい、お前の頭だから考えなくていい
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