「グラインドハウス」の一編。
スタントマン・マイクという車専門の殺人鬼が女どもを殺して回るが......というお話。
2部構成になっていて、前半はいかにも古めかしく夜のバーが舞台です。画面もノイジーに荒れ荒れで、レトロ感満点。特に内容もないけどなんか心地よい会話にもしかしさすがに飽きが来そうになったところでエロいダンスや過激なクライマックスに持っていくあたりの緩急がステキです。てか、あのエロいダンスはエロかった。美脚だけどお腹がちょっとぽてっとしてるのがステキです。
後半は現代的。会話も古めかしいナンパ調ではなくガールズトーク。でも内容のなさは一緒。めちゃくちゃ可愛いチアコスプレのガールが出てきたと思ったらあんな役どころだったりする脈絡の無さがB級臭くて良いですね。
はっきりいってここまでは前座で、後半の後半の、女たちvsキチガイスタントマン・マイクの車バトルが本作のメインコンテンツでございます。
スタントマンはキモいけど女たちもバカなので、どちらにも感情移入せずにどっちが死んでも楽しいみたいな傍観者の視点から観られるのがよかったです。自分も運転するので最近は車が出て来る映画が結構楽しくなりました。この作品のカーチェイスも「激突!」感のある一本道から他の車のいる一般道まで股にかけて繰り広げられるので、車が走ってるだけなのに常に展開があってアツかったです。
最後はそうなるだろうなぁとは思いつつもやっぱりスカッとします。名状しがたい「こういう笑い」を的確に見せてくれるあたりタラちゃんスッゲーなとしか言えないです。
しっかし映画の内容がないので感想も特に内容がなくなりますが、こういういい意味でカラッポな映画って休みの日に見るには最適ですね。優雅な休日を過ごせましたありがとうタランティーノ。