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デスプルーフ in グラインドハウスのRIOのレビュー・感想・評価

3.8
テキサス州でラジオDJを務めるジャングル・ジュリアは、女友達らとドライブを楽しみバーへと向かう。しかし、後をつけるように不審な車の男が迫っていた。スタントマン・マイクと名乗るその男は、なんと運転席のみ"防死仕様"の車で暴走し助手席の女性を惨殺するという快楽殺人鬼であり、ジュリアの旧友のパムがその被害者となってしまう。
時は経ち、レバノンで獲物を物色していたマイクはスタントウーマンのゾーイらを標的に定めるが…。

何も知らずに観たのですが、かつてB級映画などを数本立てで上映した同名施設にちなみ、タランティーノ監督とロバート・ロドリゲス監督が共同企画した「グラインドハウス」の片割れだそうで、B級映画へのニッチなオマージュが堪能できる作品でした。傷ついたフィルムの質感やモノクロ映像の投入や音響の再現など、ディテール作りの面白さにも惹かれます。

二組に別れて描かれる女性達がメインですが、みんな奔放だったり強かったりするのに可愛いし、タランティーノのちょっとスパイスの効いた会話劇とガールズトークの親和性もバッチリですね。
いつにも増してトークシーンが多めながら、物語が転ずる箇所&印象的なカーアクションとの緩急が生じて、より痛快さを際立たせているようもあり爽快でした。
サスペンス的要素も含み、悪趣味なマイクを演じるカート・ラッセルの不気味さは尋常じゃありません。中盤はこのままサスペンス要素が増長するのかな?と思いきや…。終盤のクレイジーさはあまりに予想外でした。ラストやばすぎる笑
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