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一刀斎は背番号6のらんらんのレビュー・感想・評価

一刀斎は背番号6(1959年製作の映画)
3.5
ここは後楽園、大毎vs西鉄の試合開始前
ファンサービスとして素人打撃自慢なる催しが開かれており、西鉄稲尾の快速球の前に挑戦者はかすりもしない
そんななか登場した風変わりな男(菅原謙次)は初球を豪快に振り抜きホームラン!一体この男は何者だ!?ってお話

ネタバレするとこの男の名前は伊藤さん、奈良の田舎で剣術修行を重ねてきたらしく、母者を残し、芝大門に住むという合気道の達人と手合わせのため上京してきたサムライ口調な古風な男なのだ!
右も左もわからない伊藤さんについてまわり案内するヒロインに叶順子が登場
伊藤さんは叶順子の家が宿屋さんなのでそこでお世話になっている
叶順子の両親役で菅井一郎、浦辺粂子、恋人役で小林勝彦
お向かいさんには清川玉枝、春川ますみ親娘が住む(この2人なんか似てると前から思ってたw)

あの稲尾からホームランをかっとばしたとあって、球団関係者や記者が宿に殺到
伊藤さんは乗り気じゃなかったんだけど、手合わせの相手をあてもなく探して待たなくてはならないので、滞在費のお金は必要
叶順子のススメもあって完全ど素人なのにまさかのプロ野球選手となるのです
そして劇中では40打席?連続ホームラン!という神がかりな成績を残して去っていくww(凄いのは打撃のみで、ど素人なので守備はダメ、おそらく全部代打)

あらすじ書いていてもめちゃくちゃなストーリーなんだけど面白かった
あんたはタイムスリップしてきたサムライか!みたいな菅原謙次がいい感じの演技
叶順子もなかなか良い、らしい役だと思う
春川ますみとキャットファイトするシーンもあったりと、気の強い役の叶順子は好き

当時の大毎、西鉄の本物の選手たちも出演している映画、その点でもなかなか貴重なんじゃないかな(名前ぐらいならわかるけど、顔を見てもピンとこないけど)
こないだ東京タワーが近くにできたとかいうお話が劇中に出てくると昔だなーって再認識する

あとは、劇中稲尾と投げ合う予定の小野選手の奥さんが仁木多鶴子と知って、こんなつながりもあったのかと
いつものように?脇役のチンピラで杉田康が出てくる点も記録しておく
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