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プロフェシー/恐怖の予言のhideharuのレビュー・感想・評価

プロフェシー/恐怖の予言(1979年製作の映画)
1.9
2021.03.28 CS放送を録画したものを鑑賞。

初見はテレビの洋画劇場でした。本作も鑑賞する前からパンフレットだけは持っていてさぞや恐ろしいモンスターが大暴れして楽しませてくれるのではといつか見れる日を期待してた一本でした。でも、実際見てみればあまりにもヘッポコ映画だったのでテレビ放送用にカットされてるのかもと思った。
それを確かめるためにアメリカ版のDVDが発売された時に購入するも見ないまま放置で今回が久々の再見。

まあ結論としてはポスターに騙されたって感じでホラーと言うよりは環境問題映画。
ジョンフランケンハイマーも本作以降はろくな映画を監督していないし、結局はタリアシャイアも「ロッキー」シリーズ以外はパッとしない女優という烙印を押された様なもの。

環境問題を絡めて、更にネイティブアメリカンの実情を訴えようとなんかしたから話がダレダレで退屈でしょうがない。
そして出てきたモンスターは公害で生まれた奇形のクマってのがねぇもう怖くもなんともない。ウゴーって怪獣みたいな鳴き声だけど撮影班が何とかその着ぐるみ然とした奇形クマを巨大に見せよう見せようと努力している姿だけが想像される。

だいたい奇形仔グマを連れてればあとを追ってくるわな。仔グマがキイーキイーと不快な鳴き声で泣いてるのに誰もそれに気がつかねえのかよ。

社会派気取った動物パニック映画を作ろうとして失敗したそんな映画です。
しかし日本でよくまあ公開できたもんだよね。映画内で水俣病が言及されてフラッシュバックでアライグマの痙攣発狂シーンとか、あれヤバイでしょ。
当時は今より大らかだった。まあ今もこうしてCSで放送されてるけど日本ではソフト化はVHS以来されてないはず。

1つだけ見所が寝袋に入ったまま逃げようとしたガキがクマの一撃で吹っ飛ばされて岩に叩きつけられるシーンはオッて思わせる。それだけでした。
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