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ピクニックのcinefilsのレビュー・感想・評価

ピクニック(1955年製作の映画)
3.6
夕方以降の映像が特に美しい。撮影はジミー・ウォン・ハウ。特に提灯に火が灯るところ、キャメラを川面にパンダウンして、夕方から夜へと時間をかなり圧縮した表現になっており、曽根中生の「天使のはらわた 赤い教室」を思い出した。ただし、シネスコ初期の作品のためか、所々で画像が歪むことがある。特に奥から手前に向かって人が歩いてくるショットなど。

川の両岸に人が集まり、美人コンテスト優勝者が小舟に乗って川を流れてくる、しかも上にかかった橋の上から花びらが振りまかれるところは印象に残った。

アメリカの田舎町のお祭りの感じがよくわかる。

キム・ノヴァクよりも、ブス扱いされているスーザン・ストラスバーグがキュート。

ホークス「ヒズ・ガール・フライデー」のロザリンド・ラッセルがオールドミスの物凄い女教師を怪演。
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