スイス山間部の小さな村に住む80歳 マルタ の物語。
連れ合いに先立たれて9ヶ月、未だ毎日を喪服で過ごすマルタ。
友人のリージ に促されてようやく始めた遺品の整理中、ずっとしまっておいた昔の 夢 を思い出す…
保守的な村人や家族、そして友人からの非難に耐えながら、その夢を叶えてゆくマルタの芯のある したたかさ がなんとも愛らしい。
しかしですねぇ、登場人物は皆揃って言いたいことは全て言う^^;
これはお国柄なのでしょうか…日本社会ではなかなかこうはいかないから尚更のこと、この徹底されたスタンスは見事としか言いようがないw
なかでも、友人の暴言に耐えきれず80歳マルタおばあちゃんが放つ啖呵はスタンディングオベーションものでした。
※以下ネタバレあります。
そのセリフがこちら。
「何が不満なの?貴方みたいに家族の世話をするのがそんなに立派?そんな偉そうに言うもんじゃないわ!」
その前に友人の放った言葉。
「いやらしい。恥を知りなさい!」
マルタの長年の夢、それは…
『ランジェリーショップ』を開くこと。
どこまでもマイペースな人々のマイペースなストーリー展開が印象に残りますが、大切なことをそっと教えてくれるような作品です。