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渋谷のamuのレビュー・感想・評価

渋谷(2009年製作の映画)
2.6
モノクロフィルムで撮った明け方のスクランブル交差点に立つ佐津川愛美のあの表情を引き出した瞬間を見たかったな。

剛さんが暮らす部屋、食事の様子、夏なのだろうと思わせる季節。作品の雰囲気は好き。

でもなんていうかよくテレビでも特集されるドキュメンタリーのように、渋谷を歩いている女の子がみなワケありの家出娘というわけではないのに、なんかこういった部分を誇張することによって、家出したら渋谷に行けばいいんだみたいな感じ、やめて欲しい(笑)

親とうまくいっていない地方出身者が目指すべき場所は渋谷ではないよと言いたい。(新宿でもないよ!)

2009年。まだスマホよりガラケーを使う人が多く、MacのマウスもBluetoothじゃなかったし、iMacもシルバーじゃなかったな、と懐かしく眺めた。なによりまだ東横線が地上を走っていたあの渋谷駅が懐かしく、思い入れのある景色を見れて嬉しかった。

景色も、道具も、少し前のことがあっという間に10年近くも前のことになり、昔になり、そうやって、生きている。
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