ぜにげば

劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチのぜにげばのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

今作が好きな人は見ない方がよろしいかと。
後半酷評です。

映画館で見ました。

前回のレビューと被る部分が多い。
彗星見て君の名は。を連想したし、フライゴンに乗ってサムズアップするサトシ見て「ナウシカやん…」って思ったし、メタグラードン見て「シシガミやん…」って思いました。

途中ちょっとロードムービーぽかったのも良いですね。
7日間という短い期間を更に短い81分に纏めるわけなんで、ジラーチとマサトの別れに説得力を持たせる最良の描き方だったように思います。

ジラーチとマサトの関係性はやっぱり素敵ですね。
エネルギーを1000年分溜めれなかったから早く復活してマサトと再会…とかないですかね。
それだけ聞くと冷めますが、サトシの卒業が囁かれてる昨今、次の主人公になるべきは絶対にマサトだと思うんです。
ポケモントレーナーになるって言ってたと思いますし。
マサトを主人公に8世代分アニメを放送して、最終回にジラーチと再開…とかエモいと思いますけどね。
流石に10歳で会うのは早すぎますが、最近のゲーム主人公10歳には見えないしもうちょい大人でもいいと思います。
ポストサトシが新キャラってのは納得できないんでね。
ダイパ世代としては最終回のオーバのゴウカザルに重ねる演出とかをガン無視して新メンバーでシロナと戦うとか許せないですし。
ちゃんとしてもらわないと困りますよ公式さん。

あ、旅のメンバーはマサト、ユリーカ、タケシでお願いします。

それはそうと、ハルカの願い事ってなんなんでしょう。
「自分で叶える」って言ってたし、コンテスト関係かな?
ただそれだと明かさない描き方に意味を感じないですね。
うーん。
AG後半とかで明かされてそうだけど覚えてないや。

あ、序盤のバトラーのロケット団を消す手品にはめっちゃ笑いました。
あれめっちゃ面白かったです。
ロケット団ほんとに不憫だなぁ…。
バトラーから「お前らは飛ばされてもやな感じって言いながら無事なんだろ?」
みたいな圧を感じて劇場で一人笑ってました。
目があったら即バトルとか、ゲットしてモンボに入ったら即友達とかと同じような、ポケモン世界の法則になんですね。



※こっから酷評です※




前回のレビューには書いてないですが、バトラーとダイアンには普通にイラッとしましたね。
バトラーの謝罪がないですし、バトラーの「ダイアンを助けたい」って気持ちは自己中心的です。
利害が一致したに過ぎないのに、ジラーチが率先してバトラーを許したかのような描き方は見てて気持ち悪かったです。
こういうの普通に教育に良くないと思うんだけどなぁ。
勿論許したとは誰も言ってないし、サトシも「また騙すつもりだろ!」とは言ってたし、ジラーチ自身もバトラーの「助けたい」を真と判定しただけでそれ以上のことは言ってないけど、何度も言うけど気持ち悪かったです。
ケロッとしすぎ。
「許したわけじゃないからな!」みたいなセリフの1つや2つあってもいいと思うんですが…。
それに対してバトラーもありがとうなり申し訳ないなり…。

ダイアンもとてつもないことをしてるバトラーを見限らないのが気持ち悪い。
見限らないにしても、もっとちゃんと説得すべきでしょう。
「こんなこともうやめて!」じゃないのよ。
ハルカの「良かったですね」も何が?というのが本音です。
はっきりいって好きじゃなくて心酔ですよダイアンさん。
似たもの同士なんだなぁと呆れるばかり。
「サトシには分からない」ってハルカのセリフも、「分からなくていいよサトシ、てかわかっちゃダメ!」って思いました。
鈍感男子の描き方が軽薄で、先週の水の都の護神とは対照的でイライラしました。
ここまで差が出るか。
勿論ヴィランの描き方も比べてみて軽薄でした。
ラティの方のヴィラン2人は、我が道をゆくって感じで凄く好きなんですよね。

というか僕、ハルカ嫌いかもしれません。
ラティを見た時はカスミに再開出来たことが嬉しかったんですが、なんででしょう?
AG見てた時そんなに嫌いじゃなかったんだけどな…。
まあ何かと「マサトのせいよ!」とか「ジラーチのせいよ!」とか言うので、今作がそう思いやすい作りなだけですかね。
それか、マサトが主人公の作品ですし、マサトに感情移入してハルカを本当の姉のように思ってしまい心の底からウザイと感じたってことでしょうか。
姉としてはリアリティありますが、作品の登場人物としては今作のハルカは嫌いでした。

あと、関係ないですがアブソルもしかしたら戦犯なのでは?笑
側面についてた支えを壊してたけど、あれのせいでグラードンが暴走したのでは…?笑
勿論アブソルは何も悪くないし、攻撃が通じない場所に10万ボルトを支持したサトシよりも局面が見えてましたが、それが原因だとしたら面白い。
まあ、グラードンを悪役にするわけには行かないでしょうから、どの道グラードンの召喚には成功しないでしょうね。

映画館で見ることって、つまりはその映画のオリジンフォルムを見ることになるんですが、今まで漠然としていた「面白くない」が確信に変わったのが正直な所です。
「小さきもの」の荘厳さやラストの雰囲気に多くの人が流されてるだけで、正直今作の評価が高いのは納得が行きませんね。
もちろん好きなところもありますが。
というか、前回見た時の自分はまさに流された側ですね。

個人的なポケモン映画ベスト3は
水の都の護神ラティアスとラティオス
氷空の花束シェイミ
ボルケニオンと機巧のマギアナ(まあ本当はミュウツーだけど、あえて選ぶならこっち)
なんですが、投票でジラーチとディアパルが入ったことにかなり驚きました。
まあ同時に、見た瞬間になるほどなとも思いましたが。
分かりやすいなぁと。

言い過ぎですかね、すみません。

2022/08/20追記
うん、言い過ぎですね。
「ポケモンを見る」ってチューニングで見てないですね完全に笑
それも水の都の護神のクオリティが高すぎるのが原因ですね。
ただ、同じポケモン映画なので比較してこの評価なら仕方ないかな。
ラティの後に公開する公式が悪いです笑


~過去のレビュー~
2021/01/27
めっちゃいい…ジラーチとマサトの関係性と、あとはただただ頑張るみんなを描いた作品。

アブソル!ボーマンダ!フライゴンっ!!!!
カッコよすぎる!!
君の名は。の彗星が落ちそうな中、メーヴェに乗ってシシガミ様と戦ってる感じだった!!


これから先、ずっとジラーチが見守っていてくれるから、マサトはもう大丈夫だね。
もう会えないって言われるより、1000年後に会えるって言われる方が辛いけど、マサト引きずらずに前を向いていて偉いぞ!!

いい映画でした。
ぜにげば

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