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シコふんじゃった。のkazu1961のレビュー・感想・評価

シコふんじゃった。(1991年製作の映画)
3.6
「シコふんじゃった。」
1992/1/15公開 日本作品 2019-011
日本アカデミー賞最優秀作品賞
再鑑賞シリーズ
1993年第16回 日本アカデミー賞最優秀作品賞

まぁ、楽しく観れる作品です。
いわゆるスポーツ根性ものの傑作で相撲を題材にしています。「若貴ブーム」に沸いていた92年当時に公開されました。
周防監督のコメディエッセンスが詰まった作品で、物語の舞台である”教立大学”は、周防監督の出身校である”立教大学”を文字ったものですね。また、対戦校にも遊び心が垣間見えます。”本日医科大学”は”日本医科大学”だろうし、”応慶大学”は当然”慶応大学”と予想されますよね。長嶋さんのエピソードも!!
ストーリーはいたってシンプルですが、出演者たちのキャラが素晴らしいですね。中でもぐっとくるのは、だんだんと存在感を増しながら、最後の試合で頭数が足りない場面に直面したチームに、女である正子が助っ人を申し出るところですね。
主演の本木雅弘は、周防監督の前作『ファンシイダンス』に続く主役起用でしたが、坊主頭の僧侶役の前作に続き、まわし姿を披露した役者根性が高く評価されることになりました。
また、本作では周防監督と竹中直人の大ヒットタッグの若き日の姿も垣間見れます。竹中直人が演じた「青木富夫」の名前は、その後の周防監督作品である「Shall we ダンス?」「それでもボクはやってない」「舞妓はレディ」でも使われ、竹中が演じていくんですね。
周防監督の代表作の一つ、楽しめる作品です。

ひょんな事から大学の相撲部に入ることになった大学生の奮闘をコミカルに描いた異色相撲コメディ。脚本・監督は周防正行。主演は本木雅弘。共演者には柄本明、竹中直人、田口浩正、相撲部マネージャーのヒロイン役で弱冠21歳の清水美砂。第35回ブルーリボン賞作品賞ならびに第16回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品。
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