Rucola

キングダム・オブ・ヘブンのRucolaのレビュー・感想・評価

キングダム・オブ・ヘブン(2005年製作の映画)
3.7
作品情報には145分と書いてあるけど、私が観たのは189分だった!3時間!
おそらくディレクターズカット版のようなもの。
長い…2回に分けて鑑賞(笑)

ストーリーは、十字軍が聖地エルサレムを奪って100年程経った頃のお話。
オーランド・ブルーム演じるバリアンを中心に描かれる。
そのほかキャストはなかなか豪華。
エドワード・ノートンは全然気付かないなと思ってたら、仮面付けてた〜
とにかくエヴァ・グリーンが素敵。
なんだ、あの妖艶な魅力は!

終盤に印象的なシーンが多数。

バリアンの、サラディン(イスラムの英雄)への問いかけ。
What is Jerusalem worth?
(エルサレムの価値は?)
サラディンの答えは、Nothing。
そしてEverythingと。深い。

サラディンが英語で「平和を」と言い、バリアンがアラビア語で「平和を」と言う。
これまた深い。

サラディンがキリスト教をきちんと尊重するシーンも印象的。
戦いによって倒された十字架を立て直したり、床にデザインされた十字架を踏まないように歩いたり。

あれ?バリアンが主役なのに、サラディンの印章的なシーンばかり心に残ってしまった。

時代が変わっても、使用する武器が変わっても、1000年近く経っても、エルサレムに完全なる平和は訪れない。
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