Ash国立ホラー大学院卒論執筆

エグザムのAsh国立ホラー大学院卒論執筆のレビュー・感想・評価

エグザム(2009年製作の映画)
3.6
【NARUTOの中忍試験】

破格の好条件の求人(年収1億円)に、最終候補者は8名。厳しい条件がつけられた最終試験は、理解を超えた超難問。騙し合いと駆け引きが加速する、危険な最終選考が始まった…

Filmarksでは恐ろしい酷評の今作、IMDbでは6.9/10(3.45/5)とFilmarksの2.8/5を大きく上回る評価。Filmarksでのマーク数が5千強なのに対し、IMDbでは9万もある。統計学的にIMDbの方が信用できるな。

NARUTOの中忍試験のような奇を衒った就職試験。問題用紙が「白紙」ともなれば、「奇を衒った試験系」の中でも最上位の衒い方だ。中忍試験も相当なモンだったが、コイツはさらにぶっ飛んでいる。

『ユージュアルサスペクツ』を観てれば黒幕は予想できる。こういうのって"らしい"やつよりも最も"らしくない"やつが黒幕だったりするんだよね。

質問の答えは単純なように見えて難しい。子供には分かるけど、大人には分からない、的雰囲気あり。優秀な大人達が知識や経験を活かして試行錯誤するんだけど、ことごとく外れて全く的を射ていない。

ただ、そういう奇を衒った試験内容にした理由がこじつけ感がある。NARUTOの中忍試験では理由に納得できたけど、これはなあ…。

まあ望まずして殺し合いが始まっていく様相は見事だった。『es』的な目線で観れば結構楽しめると思う。


「不可能なことを消去して残ったものが真実だ。イカれてるように見えても」