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スライディング・ドアのtonton88のレビュー・感想・評価

スライディング・ドア(1997年製作の映画)
3.5
タイトルに惹かれて鑑賞。

一枚の扉の先に滑り込めた時に聞いた雑音が
軽妙なトークに変わり、心を動かされ
徐々に惹かれあう様になぜかホッとする。

いつも理性的で、冷静かつ慎重に、ゆとりをもって時を待ち、
解きほぐし、ゆっくり温めて、いざと云う時に
彼女の不意打ちを喰らう。
やっぱり思い通りには行かない。

一難遭って、乗り越えて、通じ合った先のまさかの結末。
不幸と幸運のめぐりあわせとか、分量って人にそれぞれ。
そのバランスは決して公平でも平等でもなく
偶然の出会いは、常に幸運なわけでも最良なわけでもない。

さんざ、絶望感も失望感も味わって陥れられるのに
共感できるストーリー。

最後の最後にちょっと救いがあって
甘すぎないバーボンくらいでちょうどいい具合。
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