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クリムゾン・タイドのRのレビュー・感想・評価

クリムゾン・タイド(1995年製作の映画)
4.3
全然期待せず見たらかなり面白かった! 普通のハリウッド娯楽映画ではあるけど、であるからこその面白さがてんこ盛り! 派手だがやりすぎな感じなく、タイトな作りなのが良い。全編ほぼ潜水艦の中で進んでいくので、特に景色が変わったりすることはないのだが、印象的な色彩が目を惹くし、映像が全体的になかなかクールで、テンション上げ上げな音楽も心地よくハラハラ感を盛り上げる。ロシア政府に抵抗するロシア内の反乱軍が、政府の核爆弾のコントロールを握ってしまい、アメリカと日本に核攻撃するぞってなってるのを、先に潜水艦から核攻撃しかけて、とっちめてしまえというとんでもない話で、ちょっと笑ってしまうんやけど、全くリアリティがない話というわけでもないよな、とも思う。で、米政府から核爆弾発射命令が下り、攻撃準備が整ったころに、情報更新内容が届くのだが、敵の潜水艦に通信機を破壊されてしまって、内容が読み取れない。そんな状態で、核爆弾発射など言語道断!と反対する黒人副艦長ハンターを演じるのが、若きデンゼルワシントン。これがもうよだれかけかティシュを要するくらいのイケメンで、インテリで冷静かつ平和主義者で、性格もよろしゅうございますし、体格もいいし、かっこよすぎてしびれる! で、インテリのゴタクはどうでもええからとりあえず撃ち込むぞ! と興奮状態の典型的な好戦的白人オヤジを演じるのが、ジーンハックマン。このふたりの火花飛び散る攻防戦が、ものすごくスリリングなサスペンスとして描かれていく。まぁ、流れとしてはごくふつーで、先もほぼすべて読めてまうし、予定調和もたいがいに…と言いたくなる人も多いだろうけど、全体的に大変気持くよく見られるようスッキリ演出されていて、単純に見ててドキドキ楽しいから、たまにはいいよ、こういうのもね。しかも、潜水艦に乗ってるボーイズ、ほぼ全員イケメン! これホント! 額に汗を浮かべながら、核戦争を回避しようと、必死に仕事してる姿がカッコよすぎてチビれるので、そういうイケメンが見たい人には猛プッシュ。この潜水艦に乗り込みたい!と思い始めるにちがいあるまい! 最後イケメンたちみんなで大歓声をあげて無邪気にはしゃいでるシーンは、いろんな意味で涙こぼれたわ。そして映画の最後に、96年以降、直接核爆弾発射のボタンを押せるのは大統領だけになっている、って字幕が出てきます。あー、よかった、それなら安心やーーーーーっ!!! て思うとでも?
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