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クリムゾン・タイドのロクのレビュー・感想・評価

クリムゾン・タイド(1995年製作の映画)
4.0
製作ドン・シンプソン&ジェリー・ブラッカイマー×監督トニー・スコットという「ビバリー・ヒルズコップ2」、「トップ・ガン」、「デイズ・オブ・サンダー」など数々の大ヒット作を生み出してきたコンビが放つ潜水艦を舞台にした緊迫のサスペンスアクション大作!!チェチェン紛争をきっかけにロシア国内で超国家主義者であるラドチェンコ率いる反乱軍とロシア正規軍との間で内乱が勃発!反乱軍は大陸間弾道ミサイル発射基地や核ミサイルを搭載した原子力潜水艦数隻を正規軍から奪い自らの要求に応じなければ日米に対する核攻撃を開始すると脅迫してきたことを受けアメリカ政府はオハイオ級原子力潜水艦「アラバマ」の出撃を決定する。「アラバマ」の艦長ラムジー大佐は実戦経験豊富な叩き上げの職業軍人ということで軍内部からの信頼は厚かったが自信過剰で強権的な面もあり乗組員からは恐れられている人物だったのに対し今回の任務が初めとなる副長のハンター少佐はハーバード大学を卒業したエリートのアフリカ系アメリカ人で情に厚く冷静沈着な性格からか乗組員からの信頼も厚い人物だった。そんな水と油のような2人を乗せて艦は出港したが艦内火災が発生しているにもかかわらず演習を継続しようとする訓練方針の違いや火災の際に死亡したハンターと同じアフリカ系アメリカ人乗員への扱い、核戦争の危機が迫る状況にストレスを感じる乗員たちへの対処などを巡り両者の溝は次第に拡がりつつあった中、遂に「反乱軍が弾道ミサイルに燃料注入を開始した!発射を阻止すべく先制攻撃を加えよ」との指令がアメリカ政府より下され艦内の緊張感が一気に高まった時に何と反乱軍の攻撃型潜水艦に発見されてしまうという事態が発生!デコイを放出して何とか回避するも通信機器類を激しく損傷してしまい受信中だった政府からの新たな指令が途中で切れてしまうという事態が発生たことをきっかけに艦長と副長の対立が激化!予測不能の事態へと陥ってしまう.....緊迫感ある潜水艦同士のアクションもさることながら自身の信念を貫き通すため一歩も引かないジーン・ハックマンとデンゼル・ワシントンの痺れるような演技合戦は見応え十分で素晴らしかったです。特に終盤の展開は終始手に汗かきまくりで最後の最後までどうなるのかハラハラドキドキさせてくれましたしデンゼル・ワシントンの親友で艦長と副長の間に挟まれて苦悩するヴィゴ・モーテンセンも良かったです。
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