霊感が強い刑事が幽霊とコンビを組む、ニコラス・ツェーにスティーブン・フォン、サム・リー主演のサイキックアクションコメディ。監督は「イップマン」のウィルソン・イップ。
様々な幽霊と接しながら難事件やトラブルを解決していく的イメージだったのですが、主人公が組んでいた元刑事の幽霊は序盤で輪廻転生で別の人間に生まれ変わりすぐ退場(!?)。
その後別の刑事とコンビを組むわけですが主人公は天涯孤独且つ心を通わせた相手は死なせてしまうという運命で、相棒や仲良くなりはじめたヒロインに対しどう対処するか?というのが見所になっており運命に関してはミスリードも有ればタイムリミットが迫る中でのワイヤーアクション多用の格闘や切ないロマンスも有りと内容盛り沢山。
その結果かなりごちゃごちゃしていて複数のエピソードが薄くなったり取って付けた感が否めなくなった印象(特に亡くなった少年と母親のくだり)ですが、「マトリックス」みたいな黒のロングコートや射撃時に拳銃の内部をCGで描くといった今観るとダサかっこいい(?)2000年代らしいスタイリッシュな要素は懐かしく、心臓マッサージの電気ショックが霊になりかけの体に影響を与えたり、紙で作った即席の武器がやはり霊の世界ではちゃんとした武器に変わるという辺りは個性を感じました。