ろ

赤い風船のろのレビュー・感想・評価

赤い風船(1956年製作の映画)
5.0

オレンジ、ミドリ、青、黄色、白、ピンク・・・そして赤
つやつやと輝く赤い風船


やっぱりフランス映画はいいな。華やかだけど、ちょっぴり憂いのある音楽と映像にとても癒されます。

ある日、街灯に引っかかっている赤い風船を見つけたパスカルくん。風船は自分を救ってくれたパスカルくんに懐いて、いつも一緒に過ごすようになる。

雨が降ると風船が濡れないように傘に入れてあげる。
一緒に雑貨市に出掛ける。

パスカルくんを待つ風船。
バスを追いかける風船。
パスカルくんにちょっかいをかけて面白がったり、喜んだり。まるで感情があるみたい。人間のような動きをします。


そんなユニークな風船は子どもたちの注目の的になる。
そして、捕まえられそうになるんですね。
パスカルくん、走るはしる。
少年集団も走るはしる。

そして、ついに・・・。


ラストシーンがものすごく素敵。
街中に溢れた無数の風船が青空に舞う。
色とりどりの風船がパスカルくんのもとに大集合!
パスカルくんはキラキラした瞳で、たくさんの風船を見つめる・・・。


風船はまるで人生のように儚い
ろ