1956年、アルベール・ラモリス監督の伝説の名作、ちゃんと見たのは初めてです。
カンヌ国際映画祭 短編パルム・ドール、アカデミー賞 脚本賞など。
1950年代のパリ、メニルモンタンの街。
ある朝、パスカル少年は、赤い大きな風船が街灯に引っ掛かっているのを見つけ、街灯によじ登って風船を手にする。
風船は手を離しても、パスカルの行く先々に付いて来る。まるでパスカルの友だちのように。
ある日、学校の悪ガキたちがパスカルの風船を自分たちのものにしようと追いかけて来て・・・
パスカル君を演じたのは監督のお子さん、パスカル・ラモリス。
昔のパリの下町の美しい風景の中、生命を吹き込まれたような赤い風船の動きが素晴らしい。
可愛いラストシーンまで、約35分。
ほとんどセリフのない、ファンタジーの世界に浸れます。