青みがかった灰色の石畳に、可愛い男の子。
ぷるんと大きい真っ赤な風船。
それだけでもう、満たされた。
なぜ風船が子供に懐くの?
なぜ最後はああなったの?
大人の「なぜ?」なんて捨ててきた。
小さい頃に絵本を眺めていた感覚。
目で追いかけるのが楽しくて仕方ない、
そこにそれがあるだけで愛おしい、
そんな映画だった。
ふわっと心が軽くなり、
ニマニマが止まらない。
この映画を返しに行く途中、
気になっていたとんかつ屋さん。
目の前にはロースみぞれカツ定食と生中。
はーー。
なぜこんなに生中は美味しいのだろう。
大人の気持ちを思い出したけど、
どっちにしてもニマニマが止まらない。