氷雨水葵

プラダを着た悪魔の氷雨水葵のレビュー・感想・評価

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
3.8
2022年リライト136本目

月末恒例ポイント消費鑑賞

◆あらすじ
ジャーナリストを志すアンドレア(アン・ハサウェイ)が就職したのは、一流ファッション誌「ランウェイ」の編集部。しかも、鬼編集長として名高いミランダ(メリル・ストリープ)のアシスタントだ。

ミランダからの無理難題をこなし、徐々にファッショナブルになっていくアンドレア。しかし、仕事を頑張るあまり、彼氏や友人との関係に亀裂が生じ―――。

◆感想
『激流』からメリル・ストリープつながりで再鑑賞。
いや~メリル・ストリープ演じるミランダの悪役ポジション良いですね!こんな鬼編集長の下で働くなんて絶対嫌だけど、それだけカリスマ性があるってことなのか、どこか嫌いになれないキャラクター。
そして、アン・ハサウェイ演じるアンディ―の純粋な感じというか、恋に仕事に頑張る姿も良くて、軽やかで活気のあるキャラクター性が素晴らしい。ファッション業界っていろいろ闇深そうだけど、そんななかでも一生懸命頑張るアンディーの姿は、たくさんの人に勇気を与えると思います。サクセスストーリー代表です。
仕事が楽しいのは良いことだし、並行して恋愛できたら人生退屈しないだろう。でも、どっちかに偏り過ぎるのはダメってことを教えてくれるのが本作。あと、本来好きじゃない仕事をいつまでもするのは良くないってことも教えてくれます。アンディーも、ラストは夢だったジャーナリストの道へ進んでいるし。自分で選択することの大切さがわかると思います。仕事に憂鬱になっているときに本作を観ると、頑張ろうと思えるかもですね。

にしても、ファッションに興味を持ち始めてからのアンディーの衣装がとにかく可愛くて素敵!アン・ハサウェイの小さいお顔に似合っていて、こういう変化を楽しめるのも本作の見どころ。
また、エミリー・ブラントや、現実でもスーパーモデルのジゼル・ブンチェンらのファッションにも注目してほしいです!ジゼル・ブンチェンに関しては、もう背が高くて細くてクールめのファッションだったのですが、めっちゃかっこよかった。エミリー・ブラント演じるエミリー(←ややこしい)のファッションも素敵で、キリっとしてて仕事ができる女という雰囲気。
個人的にはナイジェルを演じたスタンリー・トゥッチの演技が良かったと思います。なんだかんだ、アンディーが成長できるよう手助けしていた印象で、トゲのある周囲の女性たちよりよっぽど良い人だった(笑)

ラストの吹っ切れたような表情をするアンディー素敵です!エミリーに対しても明るく堂々と話していましたし、これから頑張っていこう!という強い意志みたいなのも感じられて素晴らしかった。

終始メリル・ストリープの威圧感がすごいですが、女性だけじゃなく、頑張るすべての人に観てほしい作品です。
氷雨水葵

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