娘のall time bestなのになかなか見ようという気持ちになれなかったのですが、それは多分、サクセスストーリーに付き物の「一回挫折」が見たくなかったからだと思う。
仕事をしていたら挫折(というか嫌な思い)には山のように出会うもので、わざわざ見せつけられるのに耐えられるかなぁ、と思っていた節があります
が、
良かった〜〜😭
社会人としての自分を応援してくれるようでした。
とにかくその場所で頑張れるだけ頑張ること。
傷つける人も傷つけられる人もいるけれど、自分が所属する組織(本作の場合は編集長)の目的に、一義的には貢献すること。
決断をすること。
でも人の気持ちを考えてあげること。
ぎゅっと詰まってましたね。
もちろん、男女の差なく、頑張る人、できる人は評価され、そうでない人は簡単に振り落とされるという残酷さはあるけど、一度決めたらやっぱり、とことん頑張ってやるぜ!という勢いが好きだった。
それだけだと泥臭くなりそうなところ、ファッションやメイクで綺麗になっていくところに見た目にもワクワクするし、直接的ではないけど彼女を助けるスタンリー・トゥッチの、メンターとしてのさりげない役どころに作品のスタイリッシュさを感じました。
もちろん、言わずもがなメリル・ストリープ!圧巻です。他の作品の彼女が全くチラつかない完璧さ。
エミリー・ブラントも可愛かった。彼女もまた一生懸命で。
自分のキャリア形成のため、この会社になんの目的で何年、次はこれ!みたいな感覚がとてもアメリカらしいなと思いました。日本もだんだんそんな風になっていくんでしょうね。
ミランダもエミリーもラストが更に爽やかで凛々しく、気持ちよく見終えることができました。ほんと、働く女子が元気になれる良い作品でした。
ネイトも良かった。あの手の顔に本当に弱い。
ただ、しょーもないこと言うけど、社会人としての責任を放棄したかのようなあの辞め方だけはあかん。