ちっちき

プラダを着た悪魔のちっちきのレビュー・感想・評価

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
4.8
大好きな映画の1つです。
仕事に恋に奮闘する「頑張る女性像」を描くストーリーは、ここ最近のディズニープリンセスにも反映されるほどスタンダードになってきましたが、わたしの中ではこの映画は最たるもので、先駆け的存在です。

プラダを着た悪魔も、共に働くメンバーも、入社した頃の主人公アンディから見たらまるで別世界の人間のようですが、実は夢や家庭や仕事に奮闘する同じ人間。

この手のストーリーは大体、女性が仕事に生きるのが難しいことが問題となるのですが、そこからどんな道を選ぶかはその人次第。ラストにアンディの選んだ道はとてもリアルで、それに対するミランダの対応は海外ならではの粋な計らいだな、と。

ちょっとしたユーモアも交えつつテンポ良く進むストーリーと、登場人物たちの繊細な感情。
ラストの展開は、学生の頃観た時は単なるハッピーエンドだと思っていましたが、社会人のいま観るのとでは感じ方が違い、個人的に大好物な「ハッピーエンドのためのステップ」という希望と期待感の持てる結末だと感じました。
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