めしいらず

プラダを着た悪魔のめしいらずのレビュー・感想・評価

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
2.5
仕事に真剣に取り組むことの意味を考える。彼らがプライベートで抱えてしまう愛する人たちとの軋轢や孤独感のことも。とびきりの人気作。既視感多々のこの物語ではあるけれど、だからこそみんなが好きになる王道なのだろう。ただ期待に応えようとした主人公の姿勢は間違えていたのだろうか。事前に織り込み済みだったことをやはり受け入れかねる周囲の無理解が気になってしまう。立ち位置が変われば見える景色も変わる。互いが相手への配慮を欠いてしまったことが軋轢の本質だろう。それは一方が責めを負うものではなくて互いが埋め合うべきはずのもの。全方向にいい顔を見せるような都合のいい決着はさもありなん。面白いとは思うけれど個人的にはこの手の映画の雛形に当て嵌めただけにも見えてしまう。華々しい業界の空気がこの映画をオシャレっぽく見せている。
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