ハレンチ学園在学生

旅の重さのハレンチ学園在学生のレビュー・感想・評価

旅の重さ(1972年製作の映画)
3.3
松竹作品。斎藤耕一と言えば「旅の重さ」(キネ旬4位)。「旅の重さ」と言えば高橋洋子という評価ではないか。40年以上前にテレビで放送されていたのをたまたま見たとき、いやあな気分になったものだが、今回秋吉久美子の出演場面確認のためDVDで再見しても印象は変わらなかった。18歳の少女が旅(というか高知の自然や人との出会い)を通して自己を捉え直していくというストーリーは、公開当時としては新しく見えたのかもしれない。がしかし実態はマザコン&ファザコン娘の愚かしい思い込み過多の一人旅にしか過ぎず、とにかく気持ち悪い。もっとも愚かしさこそが青春というものなのだが。カメラ位置にも違和感があって落ち着かない。秋吉久美子が主演だったらどうだったか、とも考えたが演出が同じなら大差はなかったかもしれない。