しょうちゃん

バッド・テイストのしょうちゃんのレビュー・感想・評価

バッド・テイスト(1987年製作の映画)
4.5
エイリアンの侵略によりゴーストタウンと化した小さな町を舞台に、
人類を食料としているエイリアンと、
その調査隊である人間たちの血で血を洗う闘いを描いたスプラッター・ムービー。

キャッチコピーは“グロッと、さわやか。”

記念すべきピーター・ジャクソン監督デビュー作品。
監督が25歳に本作を完成させる。
バイトをしながらコツコツと4年半の歳月を費やした自主製作映画である。
自主製作とは思えぬ完成度で、
監督のやりたいことが全て詰まっている。
とにかくゲロゲロなんで観る覚悟が必要である。
監督本人も予算がないから異星人の役として登場しているのも見所の一つ。
本作は悪趣味全開で、
ゲロを飲んだり、
脳ミソを食ったり、
羊が木端微塵になったり、
頭が吹っ飛ぶなどの残酷描写が満載なんで、
気持ち悪いのが苦手な人にはお勧めできません。
映像より効果音の方で気持ち悪くなったのは、
緑色のゲロをエイリアンたちが回し飲みするくだり。
グロはいいけどゲロは嫌かな。
見るからに低予算だとわかるが、
スピーディーな展開やカメラワークなど、
ピーター・ジャクソン監督の才能や、
ダークでユーモア感覚は、
既に完成の域に達していたと思う。
しょうちゃん

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