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ユメ十夜のHKのレビュー・感想・評価

ユメ十夜(2007年製作の映画)
2.8
これもアマプラでみつけてフラリと鑑賞。
原作は夏目漱石の『夢十夜』で監督も出演者もバラバラの10話のオムニバスです。
黒澤明の『夢』もそうでしたが、「こんな夢を見た」という書き出しでそれぞれの物語がはじまります。
ビデオ作品かと思ったらちゃんと映画でした。こんな作品いつの間に?
これだけ凄いスタッフ・キャストなのにこの知名度ということは、デキはだいたい予想つきますが・・・。

第一夜からいきなり監督が実相寺昭雄で脚本は久世光彦という強烈タッグ。しかも両名とも公開の前年に亡くなっているはずなので遺作でしょうか?
主演は小泉今日子、松尾スズキ。実相寺組常連の寺田農、堀内正美の顔も見えます。
音楽はチゴイネルワイゼン・・・完全マニア向け?

第二夜の監督は市川崑。え?翌年には亡くなっているのでこれも遺作? なんだか・・・
モノクロ作品で音声もほとんどナシ。
出演者は2人のみ。うじきつよしともう一人このジイさんダレ?と思ったらなんと中村梅之助(初代TV『遠山の金さん』)でした。わからなかった。
ちょっと小林正樹の『怪談』の四話「茶碗の中」に似たテイスト。

第三夜は監督・脚本とも清水崇。堀部圭亮が主演。これはありがちな悪夢でちょっと怪談風。私も似た夢を見たことあります。あ、オレむかし人を殺したんだった・・・というヤツ。

面倒臭くなってきたのであとは端折ります。
松尾スズキ監督で阿部サダヲ主演の第六夜はブッ飛んでてけっこう好きでした。
ピエール瀧が出ていた第九夜の監督は西川美和と後でわかってビックリ。『ゆれる』を撮った直後の作品のようです。

他にも出演者を列挙すると、戸田恵梨香、山本耕史、市川実日子、藤岡弘、松山ケンイチ、本上まなみ、石坂浩二、安田大サーカスなど。
13年前ですからかなり若いと感じる人もいれば今とたいして変わらない人も・・・
まあ、興味深い作品もありましたが・・・面白かったかと言われると・・・う~ん。
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