評伝三船敏郎という著作のなかで、三船の違った一面のある映画と知り鑑賞。且つ高峰秀子をあまり知らず、見てみようと。
名作というが、自分の中ではどう解釈していいかちょっとわからず。
ひとは想いを遂げられず失意のなかで一生を終える、そういうことかな。
ずいぶん悲観的だが、そこが共感を呼ぶのだろうか。
松五郎は粗野で不潔で品性も知性もないが、美しいこころを持つ。
高峰秀子
所謂美人というのとはちょっと違う気がするが、これぞ女優という位置付けのひとらしい。ちょっと世代が離れ過ぎて、そういう感覚がわからない。
美人とはちょっと違うが、確かに心惹かれる何かがある気がする。
知ったひとに面影があって切なくなった。
黒澤明と恋仲だったことがあるらしい。
稲垣浩監督
風林火山は見たことがある。
本作、最初のショットで家屋の上から俯瞰の描が、ゆっくり降りてきて窓越しに家屋の中のショットに変わる。
ドローンかなと思わせる画だが、クレーンだろう。ズームを使わずにカメラを縦横に動かす撮影が斬新に見えた。
ちょっとどう解釈していいかわからないところがあるが、三船敏郎・高峰秀子が、この作品の説得力を生んでいる。