くろいひと

無法松の一生のくろいひとのレビュー・感想・評価

無法松の一生(1958年製作の映画)
3.6
稲垣浩監督のセフルリメイクにして、ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞作。

どこか品のある愛嬌を見せる旧版の阪東妻三郎にくらべ、無骨で生きるのに不器用な三船敏郎の強さと照れ。
ほとんどおなじ脚本にもとづいているためにオリジナル違いが面白く、ことにスコープサイズの画面を十二分に生かした構図がじつに見事。

前回は泣く泣くカットされたシーンの復活も含め、随所に松五郎の心情がていねいに演出されているのが見どころ。
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