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悪の教典のRiNのレビュー・感想・評価

悪の教典(2012年製作の映画)
2.4
『How to サイコパス』

んーんーんー、これどう評価したらいいか迷います。
前半部の、サイコパスかくあるべき!な、説明的な描写はえらい鼻につきます。法を犯すことに対してなんの躊躇がないとか、ボロボロの廃屋に住んでたり、女生徒にやたらモテたり、ウェルテル効果の話だったり、そういうのね。
このシーンの積み重ねが、せっかくのハスミンを演じる伊藤英明のガチでヤバい目力とか表情をくすませます。伊藤英明史上一番良い演技してるのに。

染谷くんと物理電波先生が地味に探ってるんだから、そこだけに注力してもっと自然に描写してくれないかな…!
サイコパスかくありの描写ばっさりカットして、生徒と、生徒から見たハスミンをごりごり描くとメリハリがくっきりしそう。生徒役には染谷将太、二階堂ふみと実力派揃えてる割に使えてない感じが、もう本当に、ヒッジョーに勿体無いです。

しかし、暴力、とくにラスト30分のバイオレンスシーンは魅せますね。ダンサブルというか、リズミカルというか、音楽的センスがエクセレント。そして何より、楽しげ。ハスミンが本当に楽しげ。
おそらくは、楽しそうにぶっ殺す好青年を撮りたいだけの映画なので、余計なメッセージ性とか語るのはどうかなって思います。ひたすら怖がるためのホラー映画なんだろう、多分。
好きではないですが、めっちゃ下手くそってわけでもないなーという映画。評価に困ります。
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