最近引越しをした。引越して良かったことの一つが、大きな図書館の近所になったこと。もう一つは、その図書館でDVDが無料で借りられることである。
仮にTSUTAYAやゲオに置いてあったとしてもお金を払ってまで観なくてもいいかなと思われるものも気軽に借りられるのが嬉しい。
そんな訳で、今回はこの「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」を借りた。本作は高校生の頃に１回観たことがあったのだが、内容はほぼ完全に忘れてしまっていた。ただ映像がすごく美しかったということだけ感想として残っているような感じだった。
ところが、確かにスウェーデンの田舎の風景は実に牧歌的で美しかったのだが、日本でいえば北海道にもあるような風景だと感じた。
今回はそれ以上にストーリーにはまった。
主人公が、周囲の大人たちの無理解の中で、迫りくる母親の死と、その影響で飼うことができなくなり大人の手で密かに処分されてしまった飼い犬、この二つの大切な存在との永遠の別れを受け容れることのできない自分からどのようにして脱却して成長していくかというところを興味深く観ることができた。
要するに、映画を観ている自分自身が変化したということなのだろう。そして遠い過去のものとなってしまったものを想い胸が切なくなった。
その意味からすると、本作は30代以降の男性に勧めたい。
なお、本作のヒロイン(?)であるMelinda Kinnamanは非常に可愛らしいと思った。現在の活動状況を調べてみたところ、今も女優として活躍されてはいるようだが、残念ながら日本で公開されている作品にはあまり出演されてはいないようである。この辺りは実にハリウッドが憎らしく思う(笑)
