Omake

ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探してのOmakeのレビュー・感想・評価

3.8
これ、バードウオッチングを趣味とする人にはたまらない映画のはず。たぶん、バードウオッチングあるあるが満載なんだと思う。それにしても、鳥愛好家の人口がこんなにいるなんて!

趣味の世界の奥深さとそれに賭ける人々を描いたある一年の物語。

年間に何種類の鳥を見たかを競う競技に参加することをザ・ビッグ・イヤーと呼ぶらしい。愛好家ならば一生に一度は挑戦してみたいことのよう。前年一番になった人が見た野鳥の数は723種類。数字だとピンとこないけど、もう人生も生活も犠牲にしないと無理な数なのね。ある一羽を見るために山に登ったり、飛行機に乗ったり、そのスケールもすごい。

競技の決まりは国内(アメリカ合衆国)で見ることができる野生の鳥で、見たというのは自己申告制。自己申告ですよ。そこにもうこの競技のなんたるかが表れている気がする。

他の全てを犠牲にしてバードウオッチングに賭ける一年。何しろアメリカは広い!そして、鳥は彼らの習性で動くのである時期にある地域でしか見ることが出来ないものもいる。他の人が見ることのできないレアな鳥を見に行くことに挑戦しなくてはならない。情報が入ったらすぐに動く機動力が求められる。時間もかかるが、お金もかかる。

これに参加するために親から借金までして密かにチャンピオンに挑戦することを狙う男を演じるのがジャック・ブラック。企業の社長で資金は潤沢にあるが、仕事のために時間が作れないからと引退をして臨むのがスティーブ・マーティン。そしてずっとチャンピオンの座を守り続けている男にオーウェン・ウィルソン。
さてさて、勝負の行方は?


それにしてもこの邦題はちょっとひどかったね。
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