怪談の作品情報・感想・評価

「怪談」に投稿された感想・評価

GentaEndo

GentaEndoの感想・評価

4.0
美しい美術は評判通り。それはそうと茶碗の中が凄いトラウマ。
静止画の志向、不合理な掟と意図せざる掟の侵犯、その厳罰、なすすべもなく魔に取り込まれていく人間、線状的時間の否定、とかそのあたりの要素にルチオ・フルチの映画がダブってしまったので末期。
ぼくはフルチの映画は大好きですからこれも面白かったです。『墓地裏の家』なんかとはセットの質感がよく似てますよね! ね…?

あと怖かったです。雪女の後ろ姿とか。振り返ると怖くないがふっと現れた永遠とも思える一瞬の怖さ。異様なフォルムと異様な音、異様な間。
怪異が現れるまでをじっとりと間を取って演出するのはもしかするとJホラーの先駆けかもしれない。
だから「耳無し芳一」も壇ノ浦の戦いを長過ぎるくらいに描くし、そうして死の運命に囚われていく姿は確かにゾッとさせられるものがあるのだ。

個人的ベスト怖いは廃墟で狂う三國連太郎。『卑弥呼』でも狂っていたから時代劇の世界に入ると三國は狂う。
そのエピソード、『黒髪』がそんなお話であったように、死んだものに対する恐怖と死んだものと同化することの安らぎが同居する、お化けよりもそうした死の両義的な捉え方が現代の目にはたいそう恐ろしく映ったし、そこがまたフルチっぽさの所以でもあった(まだ言う)
瑠

瑠の感想・評価

4.0
昔の邦画はセットに金がかかっていて凄かった
今までレビューの本数はまったく意識してなかったんだけど、ホラーやオカルトものの愛好者として666本目だけは意識しとこうかなと思ってました。 オーメンで有名になった悪魔の数字ってやつですので。
そしてなんと今回が666本目のレビューなんですが、作品はこれにしました(´∀`)

古きよき時代の邦画なのですべてがキラキラしてました。これは観た方がいいと思います。
なんなら一家に1本、DVDかBluRayを置いといたほうがいいような。いやこれ80%くらい本気で言ってます。残りの20%はノリというか勢いというか…。

ちなみに本作が興行的に失敗した結果、あの《にんじんくらぶ》が破綻したといういわく付きの作品でもあります。
なんでこれが興行的に失敗するんですかね?
早すぎた傑作だったんでしょうか。

いかにも武満徹です他の誰でもありませんよ、という感じの音楽も雰囲気出してました。
ずっと傑作だと聞いていたし興味もあったのに初見でした。とっとと観とけばよかった。


«黒髪»
定職にありつけることに目がくらみ、妻を捨てて家柄のよい別の女と結婚した男。再婚してから捨てた元妻の細やかな愛情に気付く。復縁するため元妻宅を訪れる。和解する。がっ!

これと似た話は溝口健二の雨月物語にもあったような。あちらは幽玄な感じ。こちらは理知的なカットバックがかっこいい。


«雪女»
幻想的な?シュールな?書割がいい味出してました。大掛かりなセットがすごい。そしてCGじゃない吹雪がすごい。そして久我美子ほどじゃないものの岸恵子がかわいい!

«耳なし芳一の話»
みんな知ってるあの話。耳にだけ念仏書き忘れるなんて、おちゃめな僧侶ですね。
ふっ。絶対わざとでしょ?とか。疑い出すときりがなくなる疑惑の僧侶。実は彼こそが主役なのかもしれない。

«茶碗の中»
結末のない話なんていうとんがったものが小泉八雲の怪談にあるのもビックリだけどこの時代の映画で取り上げられているのもびっくり。個人的には1番好きな話でした。

5.0でもよかったんだけど、オムニバスだったし、なんだかんだいって3時間はやっぱ映画として長いんで…。

これが好きな人には溝口健二の「雨月物語」がおすすめ!
あのゴダールがパクッたというクレーン撮影(ゴダールの映画史という本の中でゴダール本人がパクッた言うて…はいないですが引用したとか敷衍したとか言ってた思うので間違いありません笑)が見れます。
CGではなくセットだから作り出せる雰囲気が素晴らしい。昔ドラマの怪談百物語を見てたこともありストーリーをすでに知ってる話が多かったが改めて日本の怪談の良さを実感した
Sou

Souの感想・評価

4.0
3時間あっという間でした。黒髪と茶碗の中は知らなかったのでわかって良かった。
クライテリオン版で鑑賞しました。今まで見ていたのは161分の短縮版だったと言うことにちょっと驚く。今回は183分の完全版。クライテリオン版はかなりの特典映像が入っているので楽しい。特に巨大セット巨大セットと言われているがどれだけ巨大セットかと言うのは、今までわからなかったが、このクライテリオン版の特典には特報として白黒映像で巨大セットが写し出され雪女のセットで延々と長い道のところに雪を降らせているのを天井から俯瞰したショットが見られ、いかに巨大であったのかが分かる。そして武満徹の音楽が最高にすごいのはよく理解できるが、この演奏した琵琶奏者である鶴田錦史の事は、意外なことに多くは語られてないケースが多い。それは、おそらく男装して女を捨てリーゼントになった鶴田の格好から何やら醸し出している。その風貌から見てもほとんど男にしか見えない。ちょっと前のノンフィクションに「さわり」と言う本があり、ここに詳しく鶴田錦史の人生が描かれている。このノンフィクションかなり面白いので、そのうち映画化になるかと思ったが一向に映画にならない。なぜだろう、やはり琵琶協会っていうのがあって反発しているのだろうか。そして「耳なし芳一」の琵琶場面で中村嘉葎雄が口パクをするんだが、見事に合っていて見事なシーンになっているのが特筆すべき点であろう。もう一つ何とも言えないホラーである「茶碗の中」は、いかにも怪談でありJホラーの頂点に達した作品だと思います。クライテリオン版の特典には日本映画監督協会が作成した篠田正浩による小林正樹監督へのインタビューが入っており、木下恵介監督に五千万円借りた経緯が述べられ、非常に興味深い映画制作であったことがよくわかる。クライテリオン版を観ながらいつも日本映画会社が発売するDVDには愛がないなぁといつも感じますね。英語の題名もKAIDANでなくKWAIDANでこっちの方がおどろおどろしいですね。
y

yの感想・評価

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オムニバス形式で面白い。黒髪が好き。怖いんだけど映像とか演出とか面白くて美しいんだよな〜
Hiromasa

Hiromasaの感想・評価

3.8
耳なし芳一はなかなか迫力がある。
全体に破綻なく、よい出来のホラー映画だった。
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