怪談の作品情報・感想・評価

怪談1965年製作の映画)

製作国:

上映時間:181分

ジャンル:

3.7

「怪談」に投稿された感想・評価

horahuki

horahukiの感想・評価

4.7
ヤバイ!!!めっちゃ面白い!!!
間違いなく邦画ホラー屈指の傑作!

夏だし心霊系のホラーを見たくなったんで、どうせなら有名なやつをと思い、軽い気持ちで見始めたんですけど、凄まじすぎてビビりました!3時間あるんですけど、全く長さを感じさせないトンデモナイ魅力のある作品でした。

『黒髪』『雪女』『耳無芳一の話』『茶碗の中』。ラフカディオハーン(小泉八雲)が記した怪談四編からなるオムニバスストーリー。
全部面白いんですけど、中でも耳無芳一が凄まじすぎる!こんなの見たことないよ!

『黒髪』
今まで仕えていた屋敷の主人が没落したため、収入がなく貧困生活を続ける夫婦。夫が、とある有力な屋敷の娘と結婚することを条件に、その屋敷に仕えるという出世話を持ちかけられる。夫は妻を捨て屋敷の娘と結婚するが、その娘が我儘かつ冷酷で…。

1本目から凄い!
根底にあるのは夫婦の愛。自らの出世のために妻を捨てた「後悔と自責」にさいなまれる主人公。そしてそれを許す妻。でも、例え許されたとしても過去の行いは決して消えない。「過去」による主人公への復讐。愛と裏切り、そしてその報いによる破滅。
これに限らずですが、とことんこだわったセットと恐怖を煽るBGMが醸し出す雰囲気が素晴らしいです。

『雪女』
雪山で、ものすごい吹雪に襲われた主人公と茂作。偶然見つけた小屋で休もうとするが、横になる茂作に白い息吹を吹きかける真っ白な服を着た女が突如現れる。そして、そのまま茂作は氷漬けになり死んでしまう。その女から、生かしてやる代わりにこのことを他言するなと言われ…。

これは誰もが知ってる有名な怪談ですね。
これも根底にあるのは夫婦の愛、裏切り、そしてそれによる報い。ここら辺は日本の怪談あるあるですね。ストーリーはみなさまご存知の通りなんですけど、とにかく映像が凄い。これも巨大セットの中で撮影されていて、空が全て絵なんです。場面に合わせて無数の目や唇が浮かんでいたり、赤々しい夕暮れなど、全てのシーンがとにかく幻想的。魅入ってしまいました。

『耳無芳一の話』
とある寺で仕えている琵琶法師の芳一。和尚たちが出かけている時に、謎の男から「高貴な方々の前で演奏してくれ、このことは他言無用」と言われ、無理矢理連れて行かれる。その後、何度も同じことがあり、その度に芳一が衰弱していく。和尚がそのことに気づき芳一の身体中に般若心経を書くが…。

これの出来栄えが頭おかしい!傑作中の傑作!
話は壇ノ浦の戦いの場面からスタートします。かなりの尺を使い、この戦いの惨さをとことんまで見せつける。武士たちの戦い方がスタイリッシュとは程遠い、死に物狂いの生々しい殺し合い。次々に人間を薙ぎ払っていく鬼神の如き迫力。そして、その悲惨で不気味すぎる結末。ここでお腹いっぱいになるレベルの出来です。

その後は、ご存知の通りの耳無芳一。でも、芳一が平家の前で琵琶をひくシーンの画力が半端ないんです。ジワジワと襲い来る恐怖。冒頭の合戦のシーンがここで効いてくる。あの惨たらしい死に様を受けて、平家の無念が生々しい憎悪や悲哀の感情とともに視聴者に圧倒的な圧力をもって襲いかかってくるんですね。語彙力がなさすぎて表現できませんが、ホラー好きなら絶対に見るべきだと思います。その圧倒的な画力に飲み込まれること必至です!

『茶碗の中』
中川佐渡守の家臣をしている主人公。年始周りで立ち寄った場所で水を飲もうとすると、なぜか男の顔が映り込む。水を捨てても茶碗を変えても映り込む。結局主人公はそれを飲み込んでしまう。ある晩、1人で部屋の警護をしているとその男が現れる。刀で斬りつけるも手応えがない。後日、3人組が主人公を訪ねてきて「主人がお前に斬られて療養中である。必ずこの恨みを晴らしにくる」と言われ…。

水に映り込む男の笑顔でちょっと笑ってしまいましたが、人の魂を飲み込んでしまった男がどんどんと追い詰められていく心理ホラーの良作です。男が本当に映っていたのか、それとも、その後に目撃する異様な者たちも含めて全て幻覚なのかは明確には語られません。そこが怖い。何がこの主人公に起こっていたのか。心霊的なものとも、主人公の精神がひょんなことから崩壊していく話とも取れる作品です。最後の水瓶はよくわかりませんでしたけどねf^_^;
これはDVD購入決定です!(*^^*)
しずく

しずくの感想・評価

4.0
「黒髪」 「雪女」「耳無し芳一の話」 「茶碗の中」日本人なら馴染みのある怪談話を、当時の日本映画界の総力を結集して小林正樹監督が映画化。岸惠子さん、仲代達矢さん、三國連太郎さんなど豪華キャストと、今では考えられないほどの壮大なセットが見どころ。日本語って繊細で、綺麗だなと改めて感じました。長いけど、1度は見ていただきたい映画人たちの本気。いい仕事してます!第18回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞受賞。(2016年鑑賞@wowow)
KIHO

KIHOの感想・評価

3.5
Jホラーの原点とも言えるであろう小泉八雲の「怪談」から、「黒髪」「雪女」「耳なし芳一の話」「茶碗の中」の4つのお話を実写化しています。どれも超有名なお話ですが、変なひねりは加えずに原作に忠実にかつ丁寧に作られています。

キャスト製作陣とも非常に豪華で、監督は「人間の証明」の小林正樹。俳優陣も、三國連太郎、仲代達矢、荒俣三千代、岸恵子、浜村純、中村嘉葎雄、丹波哲郎、田中邦衛、中村翫右衛門、杉村春子、、、など当時のスター俳優目白押しの超豪華キャスト。さらには、世界の作曲家たちと肩を並べる日本を代表する現代音楽家、武満徹が音楽を担当しています。

セリフは極力少なく、ナレーションでお話が進行していく辺りは原作へのリスペクトを感じます。単純なお話なのに4つで180分もありますが、役者の演技や美しい風景、作り込まれたセットなどをじっくりと写していく息の長い撮影方法からは、スタッフの作品に対する自信を感じるとともに、ジャパニーズホラー独特のそこはかとなくおどろおどろしい独特の雰囲気がにじみ出ています。

後にも先にも唯一無二の「これぞ、ジャパニーズホラー」!
此岸と彼岸の境の無さが極まった時、この映像美と能に通づる「間」が生まれる。幾つものシーンが脳裏に残る名画。加えて注目すべきは音響。武満徹によるそれは、音の方が映像より恐怖心を煽ることを教えてくれる。
長い…

長いよぉ…


しかし
イイ❗
CGじゃないから
ほんまにリアルに
舞台のように凄い
耳なし芳一が良かった🎵

けど
長いねん…
みや

みやの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

4つの怪談をオムニバス形式としたホラー映画。
小泉八雲『怪談』が原作。随分前に読了済。

長い映画なので、何日かに分けて観た。
セリフが無い、音楽や効果音だけの場面が多く、そこがとても良い。
静かだったり荒々しかったり、それぞれで違うのに映像と音楽だけで情景が伝わってくる。
想像力を掻きたててくれた。
こういう風に作るのは、物凄く勇気がいると思う。
セットはしょぼい。

「黒髪」
中盤まではゆったりペースで進んでいくので、怒涛のラストが怖かった。
だんだんと髪が抜けていく様子が凄い。
結局、貞淑な女のようでいて男を憎んでいたのか、それとも最後までひたすら一緒にいたいという愛情だけだったのか。

「雪女」
雪女が美人じゃないため、あまり入りこめなかった。

「耳無芳一」
前半にひたすら描かれる平家の様子に圧倒された。
そこをここまでじっくり描くのか!
そりゃあ、これだけの長さになるよ(笑)。
芳一役の俳優さんは人の良さが滲み出ているような人で、凄く良い話だった。
終わり方も好き。

「茶碗の中」
ここまでの三作に比べて地味というか、雰囲気が違った。
最後のおじさんの表情は最高。
アー

アーの感想・評価

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タイトルバックの異様なかっこよさよ

舞台に入り込んで演劇をみているかんじ
sin182

sin182の感想・評価

3.5
映画と言うより舞台を
観ている感じ。

途中からプロジェクターに
変更して観たら完全な
舞台になった(笑)

他のレビューにもあるように、
舞台が美しく、
今の派手派手しい映画ではなく、
“作品”を観た印象。

ただ長い(笑)
2017.8.12
長いよぉ~長いよぉ~もうそれがホラーw

全てのお話で雰囲気があった。古き良き日本というか、日本らしいというか。日本人で良かった☆
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