みなみ

ドラえもん のび太と鉄人兵団のみなみのレビュー・感想・評価

4.5
しずかとリルルの百合関係に目が向いた瞬間に、戦争に向かう男たちが浮かび上がる。彼らはなぜ自分達が勝ったのかも(最初は)知らない。彼らはしずかとリルルが愛を育む間に、無人のスーパーマケットで好き放題する。これは『ゾンビ』そのものであり資本主義批判だ。
しずかとリルルの百合関係について、のび太が鏡面世界のしずか宅へ助けに行った直後、光差し込む中で抱き合う。突如として立ち上がる記号的な異性愛に胸騒ぎがするのは私だけではないはずだ。映画が意図して百合性に目が向くよう巧妙に仕掛けてきている。
みなみ

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