『時が経つのは早いな』
エイドリアンは死んだ。老いボクサーを引退、レストランエイドリアンズを経営するロッキー。最愛の妻の死と孤独に立ち向かうため、もう一度リングの上に立つ。
スタローンが自身の神話に有終の美をかざるべく、ロッキーと共に立ち上がる。
すっかり老け込んでしまったロッキーが佗しい。冒頭のロッキー自身による聖地巡りがとても感慨深く、久々に帰省して祖父母に会った時と同じ気持ちに。
喪失感から立ち直るためにもう一度人生に勝負をしようとするロッキー。人生はいつから勝負しても遅くはない。最後まで諦めず、やり続けること。
スタローンの人生哲学、諦めず前に進むことの尊さを教えてくれる道徳の『心のノート』的一本。