このレビューはネタバレを含みます
エイドリアンに先立たれ、息子には煙たがられ、孤独に生き、過去の栄光を語る日々。
「過去に生きるな」
ポーリーの言葉は胸を打つ。
エイドリアンの死や息子に敬遠されていることもあり、リトル・マリーの息子ステップスを気にかけるロッキー。
とある番組でロッキーと世界チャンピオンのコンピュータ試合が組まれることがきっかけで、再びボクシングを始めることを決意するロッキー。しかしプロライセンスの発給は良心的観点から一度は却下されるも夢を追いかける権利や心意気を説くロッキー。歳をとると失うものが多い。それでも残りわずかな希望や夢を追いかけたい。
本作はリトル・マリーがエイドリアンの代わりにロッキーを励まし支える立場なんだね。
「戦うのがボクサーよ」
息子からしたらどこにいっても父親の顔がチラつくのに嫌気がさしていて今さら試合なんてしてほしくない。
「人生ほど重いパンチはない。だが大切なのはどんなに強く打ちのめされてもこらえて前に進み続けることだ。そうすれば勝てる。自分の価値を信じるならパンチを恐れるな。他人を指さして自分の弱さをそいつのせいにするな」
ロッキーの言葉は息子に刺さるね。
「心は年を取らないと証明してみせて」
というリトル・マリー。
試合がリアルな放送みたいで臨場感あるしロッキーをリアルタイムで応援してる感覚になれるのがよい。最後のラウンドまで拳を振り続け立ち続けたロッキー。感動した。