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ロッキー・ザ・ファイナルのmaroのレビュー・感想・評価

ロッキー・ザ・ファイナル(2006年製作の映画)
4.0
 ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★★
    映像:★★★★★
    音楽:★★★★★

『ロッキー』シリーズ第6作目にして完結編。
これまでロッキー(シルヴェスター・スタローン)が培ってきたもの、背負ってきたものが全部出てて本当によかった。
ラストを飾るにふさわしい作品だね。

この映画は本当に勇気をもらえる作品だと思う。
だって、『ロッキー』シリーズが始まって30年よ?
しかも、前作から16年も間が空いてて、シルヴェスター・スタローン本人だって公開当時60歳。
それにも関わらず、しっかり体を鍛えて、ガチでボクシングやるんだから(しかも、実際に殴り合うという撮影方針っていう)。
人間、いくつになってもチャレンジすることを忘れてはならないし、やろうと思えばいつからだって何だってできるというのを体現しているロッキーの姿に心打たれるわ。

で、そのロッキーのブレないキャラクターがまたいいんだよ。
歳取って多少丸くはなった印象は受けるけど、それでも彼にはやっぱりボクシングしかなかった。
メディアで騒がれたことをきっかけに、沸々とボクシングに対する情熱が蘇り、再び彼はリングに戻るのだけど、決してあきらめないその姿に勇気づけられる人は多いと思う。

で、意外なキャラクターが出てきているのも本作の特徴。
まずは、第1作目で不良少女役で出てきたリトル・マリー。
今回演じているのはジェラルディン・ヒューズという方で、当時の子役とは違う人だけど、まさかあの女の子が壮年の女性として出てくるとは思わなかった。
今作ではなぜかロッキーに親切にされているんだけど、その理由はイマイチわからなかったな。
エイドリアン(タリア・シャイア)が亡くなり、昔を懐かしみたかったのだろうか。

続いて、スパイダー・リコ。
こちらも第1作目の冒頭でロッキーと戦って敗れた選手だ。
しかも昔と同じペドロ・ラヴェルが演じている。
ちなみに、彼は元ボクサーらしい。

あと、マイク・タイソン本人。
今回の敵役となるディクソン(アントニオ・ターバー)の関係者のような立ち位置だった。

唯一気になったところと言えば、今回の対戦相手であるディクソン(アントニオ・ターバー)の体。
彼も元プロボクサーとのことだけど、体の仕上がりが甘かったように見えたのは、そういう体質なのか、それともロッキーを舐めてのことなのか。。。

そんなわけで、夢を追いかけたい人、何かにチャレンジしたい人にはぜひ観てほしい映画。
「もう歳だから、、、」なんて言ってる場合じゃないことを、ロッキーがその身を以て教えてくれる。
なお、ラストは劇場公開版とディレクターズ・カット版で異なるようなので、興味があればどちらも収録されている円盤をTSUTAYAとかで借りた方がいいかも。
僕もディレクターズ・カット版はまだ観てないけど、話を聞く限り、そっちの終わり方の方が好きかも。

(2023.5.8追記)
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