ちろる

男はつらいよ 寅次郎純情詩集のちろるのレビュー・感想・評価

4.0
今となってはおぞましい人間の闇を描いた映画とかダークファンタジーとか色々観るようになりましたが、物心ついた幼い時から観ていて好きな邦画は「男はつらいよ」です。
幼い時から父親と20作以上は観ているなかでも、珍しく寅ちゃんが両思い?になった作品。

いつものとらや。タコ社長が寅の悪口→運悪く寅さん登場そして美女登場で慌てるさくらとおいちゃん、おばちゃんそして一悶着
サザエさんしかり、三丁目の夕日しかりの
悪い人がでてこない、古き良き日本の家庭を描いたような予定調和な感じの男はつらいよが好きですが、こちらは割と変化球かな。
かっなり久々に観たけど、寅さんの虚勢に呆れながらも、いつの間にか寅さんの見事なクズっぷりに笑わせてもらいながら、ラストに向かって切なくなり、寅、頑張れーって応援してるのがいつもだけど、この作品はさくらのお兄ちゃんへの愛がとても溢れていてそちらの方が切ない。
さくら、本当にお兄ちゃんのこと好きなんだよなーってのが伝わる表情が所々に散らばっていて、割と中盤から、、、泣く私

結構観てたけど、大昔すぎて色々忘れかけたのでヘビーな作品の合間の息抜きにたまにはシリーズ観返そうかな。
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