エアール

ザ・フォッグのエアールのレビュー・感想・評価

ザ・フォッグ(1980年製作の映画)
3.6

Is all that we see or seem
But a dream within a dream?
エドガー・アラン・ポーより


23時55分、じき真夜中となる。
0時までにもう1つ話をしよう、寒さしのぎにな。
あと5分で、4月21日となる。

ちょうど100年前の4月21日
スパイビー岬の近くを
帆船が港に向かっておった
すると突然 闇夜から霧が湧き出た
たちまち船は視界を失った
すると霧の中で光が見えた
”助かったぞ、火だ!浜辺で焚く火だ”
光はうず巻く霧を貫き船を手招くようだった
焚き火だったんだ、丁度こんな…

船は座礁に突っ込んだ
マストは折れ、船体は真っ二つ
船は人もろとも波間に沈んだ
海底深く横たわったエリザベス・デイン号には
海水を飲み 闇を見つめたまま人々が横たわっていた
海上では霧はすでに消え二度と現れなかった

だが漁師の間では代々語り継がれているそうな。
ここアントニオ・ベイに霧が現れる時
スパイビー岬近くの海底に眠る人々が起き上がり
冷たい死に導いた焚き火を求めてやって来る、と。。

さて、いまがちょうど午前0時…4月21日のなった。


霧の中に何かがいる…
視界を奪う霧と異常殺人を絡めた本作。
監督はジョー・カーペンター、
ジャネット・リーとジェイミー・リー・カーティスの母娘共演も実現した貴重な作品となりました
ーー一緒のシーン自体はそう多くありませんがね、笑
エアール

エアール