Melko

フィツカラルドのMelkoのレビュー・感想・評価

フィツカラルド(1982年製作の映画)
3.6
「あの山だ。あれが俺の運命の山だ」

お初のヴォルナー・ヘルツォーク!
う〜〜ん、狂ってんなぁ笑!!
まさに、実写に勝る映像無し というか。

オペラ大好きな破天荒男が、「アマゾンにオペラハウスを建てる!」(資金確保の)ために、バカでかい蒸気船でアマゾンの奥地を進み、最終的には、山を切り拓いてその船を山越えさせようとする話。
…何のこっちゃ笑 いやホントこのまんま。私も観終わって感じた。何のこっちゃ。
これはなかなかハイレベルな「何見せられてんだろ」映画だな……!

展開が、
フィールドオブドリームス→世界ウルルン滞在記→ガイアの夜明け→プロフェッショナルズ→情熱大陸
って感じ。観た方伝わるかな…私はそう感じました。

こう!と思ったことに一直線!!
こう言う人いるんだよね〜、周りには呆れられながらも、爛々とした瞳で夢を語るその姿、なーんか応援したくなるというか。
ああこの人ホントにこの夢叶えたいんだな、本気なんだな、と思わせる瞳。
十中八九そうゆう人って破産するし借金まみれなんだけど、その「自分の信念に一直線」な生き方は羨ましく感じる。

まぁとにかく、よくぞこういう内容の映画が撮れたなという、一つのゴールに向かってとんでもないデカさの亀が歩んでいくような、途中途中で様々なハプニングがありつつものっそり進むテンポ。
私3回ほど寝落ちしそうになりました笑

でも寝るまでには至らない、圧倒的な自然の迫力…!!
元々キャスティングされてたミックジャガーらが、その過酷すぎるロケに脱落していったのも納得な光景。
私は1日で脱落だな…
先住民達のビジュアルが非常に日本人に似てて、親近感が凄かった。マッシュルームカットの子もいて、現代の中高生が紛れててもおかしくない笑
クラウス・キンスキーは髪の毛振り乱し汗だくになりながら頑張ってました。

私はオペラ全然詳しくないのだけど、言葉の通じない相手にも音楽の良さは伝わったのかな、と。音楽の力を少し感じた。

あと、常に何事も上手くいかないフィツカラルドのやることが、少し上手くいったり、風向きが良くなる時にかかるこの曲が非常にエモい◎ 良い曲!▼
https://youtu.be/xcmhSC4yAE8

あんだけしっちゃかめっちゃかな旅をして、で、結局…とやさぐれまくりそうなところを、あのラスト。爽やかにならずにいられないじゃないか。
この人はまた無謀な冒険をするんだろうな笑

たまたま見つけた興味深いレビュー▼
https://yojimbonoyoieiga2005.seesaa.net/article/201105article_1.html

特に最後の「地獄の黙示録」カーツ大佐との比較は、個人的に、確かにな、と。

ヘルツォーク作品はもれなくクラウスキンスキーがセットだな。
予告でいくつか見ちゃったし、気になる!
Melko

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