映画大好きザウルスくん

ダーティハリー5の映画大好きザウルスくんのレビュー・感想・評価

ダーティハリー5(1988年製作の映画)
3.0
3で普通のアクション映画に変貌したものの、イーストウッドを監督に据えた4で本来の路線に戻した感のあったこのシリーズ。5ではまたもや普通のアクション映画に戻りました(笑)。

やはり5まで続くシリーズなので安定した面白さがあります。しかし『ダーティハリー』シリーズを締め括る1本と考えるとあまりに味気ないですね。ハリーが過ごすドタバタな日常のワンシーンという感じがして、話の深さで言えば連続ドラマの最終話の3話手前くらいの感じでした。「法で裁けぬ悪を倒す、それは正義と呼べるのか」という深い問いかけを内包していたシリーズだったので、最終作では原点回帰してそこのところを深く突っ込んでみて欲しかったです。まあ製作陣としてはまだまだ続編を作るつもりだったのかもしれませんが…。少なくとも同じ役や同じ映画をやりたがらないイーストウッド的にはもう十分だったのでしょう。

批判ばかりになりましたがこの『ダーティハリー』シリーズは全作ちゃんと楽しめたし、これからの人生で見返すことも多々あると思います!機関銃で一掃する筋肉バカアクションに慣れ親しんでいた僕的には、1発1発確実にヒットさせるハリーの西部劇スタイルが斬新で面白かったです。以前アニメ『シティーハンター』にハマった時、海坊主がコマンドーに見えましたが、次に見る時は冴羽獠がダーティハリーに見える気がします。

とにかく、色々なアクション作品に影響を与えた伝説のシリーズを完走できて大満足でした!