あおや

ダーティハリー5のあおやのレビュー・感想・評価

ダーティハリー5(1988年製作の映画)
3.4
変わらぬ小気味良いテンポとハリーのスタイル。無駄を省き、小さくまとまっているシリーズ第5弾。今回の相棒は初のアジア系、アルである。カンフー?に精通している時点で思わず笑ってしまうのだが、この相棒がシリーズでは前代未聞の“殉職しない相棒”である(1はほぼ殉職でしょう)。弾の残数、クライマックスでの武器の伏線等々お決まりのところを抑えつつ、イーストウッドの老いを感じつつ、突出しているわけではないが安定して面白い。若かれしリーアム・ニーソン、ジム・キャリーが冒頭から出てくるの見所だ。

シリーズが5作続くというのはかなり凄いことだ。本シリーズに関してはイーストウッド演じる【ハリー・キャラハン】という強い個性がとにかくぶれない。この初志貫徹あってこその大作シリーズなのではないか。多少の中弛みがなかったわけではないが、シリーズ通してキャラハンという男への愛が確実に芽生えた。
その意味で、決して悪くはなかったが本作がシリーズの締め括りというのはどうもしっくりこない。イーストウッドの年齢の問題もあるが、是非とも『ダーティハリー6』にて納得のシリーズ最終話を期待してしまう。

“Marvelous”
“Swell”
あおや

あおや